《完》オフィスでとびきりの夜を

瑞樹はそんなあたしを
穏やかな瞳で見下ろして、



「――どう? 

これで誤解は解けた?」



あたしはゴクッと息を
飲んで、最後にもう一度だけ、



「それじゃあ、瑞樹と課長
とは、本当に何も……?」



「ないよ。

もちろん仕事の面で買って
くれてるのはわかってた
から、部下として期待に
応えたいとは思ってたけど。

でも、それだけ。

莉央が心配するような
ことは、何もない」



「……………!」



安堵がさざ波のように
体中に広がってく。



と同時に申し訳ないって思いも。



「ゴメンね……。

あたし、勝手に誤解して……
一人で、どんどん変な方に
考えてて……」



本当にあたしは、
独りよがりだったよ。