《完》オフィスでとびきりの夜を

休憩ルームで聞いた話を
すると、瑞樹は心底驚いた
顔で目を丸くする。



「課長が、オレを――??」



「うん。

それを聞いてあたし、
なんかもう冷静じゃ
いられなくなって……」



瑞樹のことを疑いたかった
わけじゃない。


だけど一度心にまとわり
ついた不安はそうそう
消せるものじゃなくて、
あたしはどんどん自分を
見失ってたんだと思う。



「今まで、怖くて聞くのも
逃げてた。

……けど、教えて。

瑞樹と課長は、どんな
関係なの?」



ありったけの勇気を込めた
問いかけだった。



ところが、返ってきたのは
緊迫感のカケラもない
サラリとした返事。