《完》オフィスでとびきりの夜を

瑞樹はずっと黙ってた
けど、やがてゆっくりと
座ってた椅子から立ち上がると、



「オレが遠くなるって
思ったって、どうして?

前にも言ったよ。

モデルをしたとしても、
オレの莉央への気持ちが
変わることなんかないって」



「うん……。

でも――それでもやっぱり
不安で――」



社内でもっと人気が出る
のは明らかだし、下手
したら社外でも有名に
なるかもしれない。



それに、一番不安だった
のは――藤倉課長のこと。



(もう、話さなきゃ……)



あたしは思い切って、
ずっと課長の瑞樹に対する
気持ちが心配だったことを
話した。


そしてその一因が、課長の
元部下達の話を聞いたから
だってことも。