《完》オフィスでとびきりの夜を

「モデルなんてやったら、
瑞樹が遠くなると思った。

だからどうしてもして
ほしくなくて、ケンカに
なっちゃったけど……」



――もっとちゃんと話を
するべきだった。

今では心からそう思う。



どうして瑞樹がそこまで
やりたいと思うのか。

どんなふうに考えてるのか。



納得がいくまで、きちんと
話し合うべきだったんだ。



「今さらかもしれないけど
瑞樹の気持ちが知りたくて。

だから撮影もちゃんと見て――
それで、話をしようって……」



それが今、あたしが
ここにいる理由。




あたしは伝え終わると、
もう一度まっすぐに瑞樹を見た。