《完》オフィスでとびきりの夜を

……思い出した。



そして課長が『今さら』
って言った理由も、充分
理解した……。



「莉央は優秀な社員だって
聞いてたのに、なーんか
イマイチパッとしないと
思ってたら、そーゆーこと
だったのね。

まったく……どうせ変な
誤解でもしてたんでしょ?」



腕を組んであきれ返ってる
課長に、返す言葉もないあたし。


もうただただ、背中を
丸めてうつむくだけ。



「瑞樹も瑞樹よ。

プライベートな事とはいえ
現実問題仕事に関わるん
だから、こういう事は早く
言いなさい」



急に矛先を向けられて
瑞樹は一瞬たじろぎながら
も、すぐに『すいません』
と謝った。