《完》オフィスでとびきりの夜を

「自分は若いから、って?

何よ、人を年寄りみたいな
言い方して……」



「え? い、いや、そんな
つもりじゃ……」



完全にヘソを曲げて
しまった様子の課長に、
瑞樹は困ったように頭をかいた。



あたしはそんな二人を
呆然と眺めて、口を挟む
ことすらできずに固まってる。



(それじゃ……それじゃ
二人は、変なことは何も……?)



――完全に、あたしの誤解。



ようやくそれが飲み込めて
きて……今度はまた別の
理由でパニックになりそう。



(ど、どうしよう……)



この状況を、
どう説明すれば……?



冷や汗が頬を伝うのを
感じた時、すっかりあきれ
返った声があたしに向けられた。