《完》オフィスでとびきりの夜を

藤倉課長は憤慨したように
言って瑞樹の後ろで腕を組んだ。



瑞樹は困ったように笑って、



「まぁ、昨日はリラックス
効果ありましたけどね。

今日はもう撮影終わったん
だから、大丈夫ですよ」



そう言うと、ここぞと
ばかりに素早く肩にかけ
られていたタオルをはずす。



瑞樹が本気で断ってると
悟ったのか、はたまたこの
状況では続けられそうも
ないと悟ったのか――

藤倉課長も諦めたように
ハァッとため息をついて、
まくった袖を直し始めた。



「まったく……せっかく
ねぎらってあげようと
したのに、つれないコね」



「お気持ちだけ頂いときます

ホント、体はまだまだ
イケるんで」