《完》オフィスでとびきりの夜を

ア然とした顔であたしを
見つめる、瑞樹と課長。



二人は抱き合っても
なければ、キスをしても
なかった。



事務机を前に、瑞樹が
椅子に座ってる。



そして課長はその背後に
立ってた。



瑞樹の肩には美容室でする
みたいにタオルが広げて
かけてあり、課長は
腕まくりをしてその肩に
手を乗せてる――…。



(え………? え………!?)



「な、何して……る、の……?」



呆然として、あたしは
瑞樹の顔を見ながら言った。



瑞樹もわけがわからない
って感じだったけど、条件
反射的に質問には答えてくれる。



「してるってゆーか――…

マッサージされてる、けど」