沙織さんの説明に、後輩
達はビックリしてまた
あたしを振り返ると、



「あの若いカメラマンさん!?

もしかして莉央さんの
カレシ――!?」



「ちっ、違うわよっ。

ただの高校の同級生!」



ホントは“ただの”じゃ
ないけど、もちろんそこは
伏せておく。



(とにかく、このまま
押し切っちゃえ……!)



「彼にちょっと挨拶して
いきたいから、みんなは
先に帰ってて。

……いいですよね、沙織さん?」



「え? まぁそれなら、
私がどうこう言うことじゃ
ないし……」



『いいんじゃない?』って
反応を見届けて、あたしは
後は一気にまくしたてた。