《完》オフィスでとびきりの夜を

「何言ってんの。

楽屋ったって、スタジオの
控え室借りてるだけなんだから。


色んな撮影受け持ってる
とこなんだから、瑞樹クン
だって着替えたら即帰るだけよ。

大人数で押しかけちゃ
迷惑でしょ」



ピシャリと言い切る沙織
さんに、後輩達はまだ口を
とがらせて『え〜っ』と
不満そうな顔をした。



だけど容赦なく背中を
押されて、渋々ながらも
移動を始める。



朝と同じロビーまで着くと
沙織さんはもう一度、



「感想なら月曜日に言えば
いいんだから。

気持ちはわかるけど、
今日はここで解散ね」



「はぁ〜い……」



残念そうな声をあげて
出口に向かう一同。