《完》オフィスでとびきりの夜を

『なにそれ!』って、
あたしの傍で誰かが笑ってた。



だけど、一瞬も目を
そらさずに瑞樹を見つめる
あたしが目にしたのは――



本当に、今日イチバンの
まぶしい笑顔で――…。




「………オッケー!

おつかれ〜っ!!」



圭輔の号令と共に、
スタジオがワッと沸く。



終わったんだ。……そう
理解するまでに、少し
時間がかかってしまった。



あたし自身、興奮で熱に
うかされたようにボーッと
なっちゃってたから。



「いやー、楽しかった!

なんか、あっという間
だったねー」



ポンッと肩を叩かれて
振り返ると、沙織さんが
隣で笑ってた。