《完》オフィスでとびきりの夜を

だけど実際は、毎日毎日
悩みは尽きない。



それは仕事のことだったり
恋愛のことだったり。



人によって、その時に
よって様々だけど……
でも何も悩まずに過ごして
られる日々なんて、
そんなにない。



「あたしも、笑ったのは
久しぶりかな……」




そう……。今のあたしは、
仕事も恋も宙ぶらりんだから。



瑞樹とのギスギスした
関係に悩んで、仕事にも
集中しきれないで。


ホント……社会人として、
サイアク。



「……そんな気はしてたぜ。

この間――8年ぶりに
会ったあの日も、お前、
元気なかったからな」



「え―――…?」



思いがけない声に、
あたしはマジマジと圭輔を見た。