《完》オフィスでとびきりの夜を

お酒と料理は、圭輔の言葉
通りかなりおいしかった。



最初は乗り気じゃなかった
はずなのに、気づくと
あたしはほろ酔い加減で
いい気持ちで。



圭輔との話題は、もっぱら
高校時代の懐かしい思い出。



おかしな先生の話とか
盛り上がった行事とか、
感動した卒業式とか。



つき合ってた自分達のこと
なんて少しも話さずに、
ホントに二人して、楽し
かった思い出を尽きるまで
話した。



本当に、昔からの親友みたいに。



そして気づけば、何杯目
かのグラスがまた空に
なった頃――…。



「―――はぁ〜っ。

久々に、こんなに笑ったなぁ。

マジで数年ぶりかもしんねー」