《完》オフィスでとびきりの夜を

「え?? 飲みにって……
まさか、今から!?」



『おぅ。

お前、明日休みだろ』



当然のように言ってのける圭輔。



(それにしても急すぎるでしょ。

ってゆーか、圭輔は明日も
仕事じゃない!)



明日は撮影の日。



その前夜にいきなり電話
してきて、飲みに行こうだ
なんて……。




……なんて断るか考えあぐ
ねてたら、圭輔はさらに
ポンポンと言葉を継いでくる。



『オレのスタジオの近くに
いい店があるんだ。

おごるから、来いよ』



「ちょ、ちょっと待ってよ。

あたしもう、仕事も
終わって家だし――!」



『かまわねーぜ。

どうせオレまだ仕事中
だから、着いたら電話して』