だけどその言葉は、最後
まで紡がれることなく……。



――感情のない冷たい
声に、遮られた。



「――よかったじゃん。

久しぶりに会えて」



「え…………?」



“よかった”?



(え―――何? 

どういうこと――?)



「どれくらいぶりなのか
知んないけど。

嬉しかったんでしょ?

莉央も桜井さんも、楽し
そうに話してたもんね」



「な、何言って―――!?」



楽しそうにって……

もしかして瑞樹がスタッフ
さんといる時にあたし達が
話してたのを、見てたの?



「べ、別に特別なこと
話してたわけじゃないよ!

久々に会ったから、お互い
懐かしかっただけで……!」