《完》オフィスでとびきりの夜を

たしか2年の冬に別れて……
クラスも違ったから3年の
時は話すこともなく。



そうしてそのまま卒業して
以来、お互いどこでどう
してるのかも知らない状態
だった。



それがまさか……瑞樹を
撮影するカメラマンが、
圭輔だったなんて。



「岡田さんの代理で莉央が
来なかったら、きっと
気づかないままだったな。

前からモードとはつき合い
あるんだぜ。

けどまさか、お前がそこの
商品企画で働いてたとは」



『世の中意外と狭いんだな〜』



つくづく驚いた口調で言う
圭輔に、思わずクスリと
笑いをこぼしてあたしも言った。



「あたしも“カメラマンの
桜井さん”って聞いても、
まさか圭輔だなんて思いも
しなかったよ」