《完》オフィスでとびきりの夜を

どうしたのかと見つめる
あたしと目が合うと、
圭輔は軽く右手をあげて、



「柳瀬クン、ちょっと
裏方につかまっちまったな。

時間もう少し大丈夫か?」



「みたいね。……あと30分
くらいなら、大丈夫だよ」



腕時計を確認しながら
答えると、圭輔は『そか、
よかった』って言いながら
あたしの隣に立った。



壁にもたれてその場に
落ち着いたんで、あたしは
キョトンとして彼を見上げる。



圭輔ははにかんだように笑って、



「――とんでもない偶然で
せっかく再会したんだ。

少し、話そうぜ」



「圭輔―――…」



……本当に、信じられない
偶然だ。



圭輔とつき合ってたのは、
あたし達が高1〜高2の時。