「絶対そーだよねっ。

うわ〜……瑞樹クン、
どっちに決めたのかなぁ。

やるのかな? 
やらないのかなぁ?」



「できればやってほしい!

けどまぁ、ムリ強いは
できないもんねぇ……」



盛り上がる会話。



けどあたしは一言も混じる
ことなく、ただ黙々と仕事
して時間が過ぎるのを待ってた。



……瑞樹の出す結果は知ってる。



この後それが発表されて、
みんな今以上に盛り上がる
だろう。



その憂鬱さを思うと、
逃げ出したい気分だった。



だけど実際はそんなわけ
にもいかず、賑やかなまま
時間は流れ――30分程で、
瑞樹と課長が戻ってくる。