《完》オフィスでとびきりの夜を

だけど……やっぱり
あたしにはダメなんだ。



その言葉を信用して見守る
だけの余裕が、今のあたし
には……きっと、ない。



「もしホントに、瑞樹が
モデルになったら……。

あたしは、自信ないよ。

それをちゃんと応援
できるかなんて……」



本当は、やらないでほしい。



課長の所にも誰の所にも
行かないで、あたしの傍で
笑っててほしいんだもの。



ダメなカノジョだって
言われても……

それが、あたしの本心……。



「そ、か………」




――長い長い沈黙の後。



大きく深いため息と共に、
瑞樹は諦めたようにそう言った。