「よう、聡」
同級生の健、スラットした体格に憎めない人柄。
「おぅ」
うん、可笑しい声が違う。
すぅっとした透明感がある、不愉快な声だった聡の声と違う。
健も違和感を感じただろうか。
いつもなら、眼鏡がくもって見にくい筈なのに、健の顔がはっきり見える。
汗は、不気味な程に大量の汗が垂れてる。
「聡だよな」
聡の顔をまじまじ見て、
「もしかして、風邪をひいたのか」
甲高い声ではなく、低音で艶かがあり不愉快に感じない聡の口から漏れる声。
「いや、違うが」
「そうか、明日、学校で逢おうぜ」
聡は、否定したが、もしかしてほんまに美青年になるかも知れない。
健は、違和感を感じたかも知れないが、気を止めずに聡に、別れを告げて歩いて、去った。



