そんな毎日を送ってるある日、雅は、ゆっくり行動をして腕時計をはめて家を出て会社に向かった。

うわぁぁぁ。

会社の周りは人だかり。

警察車や消防車や救急車が見える。

会社に何かあったの？

「すいません。
株式会社で何かあったんですか？」

隣に野次馬の男性に聞いた。


聞かずにはいられない状態。

「放火か事故で火事になったのか。分からないって状態なんだ」

「中で働いてる人は、大丈夫なの？」

顔色が真っ青になりうつむき加減で仲間の顔がちらちら浮かんでくる。

「さぁ。
分からないないが一瞬のうちに炎がまきあがったからなぁ。
君、ここの人か？」

雅は、涙をポロポロ落としながら頭を上下に下げた。

「君も後、１０分でも早く来てたらあの中で巻き込まれたかもな。」

人混みをかき分けて会社に向かった。

チラッと時計を見ると９時１０分。

もしかしたら時と場合によって遅れたり早くなったりするのかも。


もしかしたら皆、生きてると信じ会社に向かうんだ。