苦笑いを浮かべ、ベッドの中からお姉ちゃんを見上げた。


お姉ちゃんは昔から皆に人気者だった。
勉強もできて、姉妹だからってあたしに暴言も吐かない優しいお姉ちゃん。
それに可愛くて細くてオシャレ。
そんなお姉ちゃんを追ってあたしは同じ高校に入学した。

お姉ちゃんは大学生。彼氏がいて。

本当に羨ましくて。
自慢のお姉ちゃん。


「もしかして…好きな人のこと~?」

ベッドに座りあたしを見下ろす。