あたしは大人しく抵抗するのをやめ、光樹に身を預けた。 「ねえ。俺のことさけてんの?」 唐突な質問。 どきっと冷や汗をかいた。 「そ…んなことっ…」 否定しようとしたけど上手く言葉がでなくて。 心臓の音が光樹に聞こえちゃうんじゃないかってくらいうるさくて。 「…俺のこと嫌い?」 掠れた声。 耳元で聞こえてくすぐったくなる。 なんでそんなこと聞くの? 言葉にしたくても声がでない。 どきん どきん どきん しばらくの沈黙を破ったのは 紛れもないあたしの言葉。 「…ううん」