「…ん…」



髪を洗い終わってタオルを頭に巻き、髪の水分をすいとる。


バスダブに浸かりながらやっぱり光樹の事を考えた。



どうして恋愛ってこうもうまくいかないんだろう。


誰かが動かなきゃなにも始まらない。



あたしから動かなきゃ。


恋愛が動かない。
あたしの光樹が好きな気持ちが無駄になる。



じゃあどうすればいいのかな。


どうやって光樹と話せばいいのかな。



そんなことを考えているうちに睡魔が襲ってきた。


あ…光樹のことで寝れなかったな…
早く上がらなきゃ。


そう思ってもバスダブから出たくなくて。




あたしは目を閉じてしまった。