……返事がない。

「もりもー…」
もう1回言おうとしたら…
「見たの!!」
遮るような鋭く大きな声が返ってきた。

なんか、声からして焦ってる?


手には嫌な汗がでてきて、テレビの音なんてまったく聞こえなかった。

波打つ心臓がうるさい。

「何を…見たの?」

ごくりと息を飲んだ瞬間。