それからあたしはどうやって帰ってきたんだろう。 多分、蓮くんが送ってくれたんだろう。 あとでお礼しなきゃなあ。 「……ご飯だ…」 部屋から出たくないけど、出なければあたしたちが食べるご飯がないし。 嫌々出て、キッチンに向かうと。 キッチンから美味しい匂いがして。 あたしは階段を急いで降りて、キッチンに駆け出した。 「…え……」 思わず声を漏らしてしまう。 だってそこには……