「…ったく。慣れないヒールなんて履いてくなよなあ」 そんな毒舌もいまなら心配してるように聞こえる。 光樹って意外に素直じゃないんだなあ。 そう思いながら見つめているとテレビに向けていた視線が不意にこっちに移った。 「……っ」 「なに見てんだよ」 「なっ…」 見とれていたなんて口が裂けても言えないよ~。恥ずかしくて死んじゃう。 「見とれてたってわけか」 ははっと肩を揺らして光樹は笑った。 バレてる。 光樹に嘘なんてつけないようだ。 瞬間即ばれ。