不意に呼ばれて反射的に後ろを振り返った。 そこには今まで見せない切ない表情の蓮くんがいて。 「俺、この前キスしたこと、後悔してないから」 まっすぐあたしの瞳を捉えた。 揺れる瞳に。 高なる心臓。 後悔してないってことは…まだあたしのことが好きなんだ。て気づく。 「………っ。じゃあねっ、蓮くん…」 あたしはその言葉に返事を返せずにいた。 だからさっさと挨拶をして家にはいった。 呼び止める蓮くんの声を聞かないふりをして。