それから何時間だろう。

カラオケでは作り笑いを浮かべ、頭のなかは光樹と唯花がちらちら。




結局、勇気がなくてあたしはケータイから光樹の番号を探すことはできなくて。



ただただ時間が過ぎていくばかり。


家に帰れば普通に光樹はいる。



でも罪悪感が。後ろめたい気持ちが。



蓮くんとキスしちゃって。




あたしは光樹にいってない。



さっき、助けてくれたときは怖すぎてキスのことを忘れてたし。



「はあ」


気づけばため息ばっかりで。今日何度目か数えておけばよかった。




なんてばかなことをぼーと考えていた。