て。 光樹を疑っちゃダメだよ。唯花が嘘をついてるんだよ ざわざわする胸を押さえながら小さくため息をついた。 大丈夫。光樹がキスなんてするはずない。 唯花が。唯花が…嘘をついたんだよ、多分 …多分。多分? これは単なる憶測にすぎない。 まさか、本当にキスしちゃってたら。 胸の不安は広がるばかり。 「光樹に電話しよう…」 あたしはふらふらした足取りで階段を後にした。 あそこは寂しすぎる。一人な気がして。 寂しくなる