あたしより明らかに怒っている抄希の声。
「…すんません…」
やっぱり不機嫌抄希には敵わない。少し高いヒールのパンプスでたくさんの人を掻き分けながら走る。
「…っはあ…はあ…」
やっと見えたカラオケ屋。
でもカラオケ屋の前で溜まってるいかにもガラの悪そうな男の人たちが入り口前で座っていた。
金髪に長髪。坊主にラインが入ってたり、赤と白のメッシュ入りとか。
「やだな…、怖い…」
カラオケ屋に向かっていた足はぴたりと止まってしまった。
抄希に出てきてもらおうかな。
反射的にケータイをバックから出した。

