休日をむかえ、あたしはリビングに行かず自分の部屋のベッドにちょこんと腰を下ろしていた。



リビングに行けば光樹に会っちゃいそうで。なんか気まずくて…。



あたしはいっつも簡単な逃げ道しか作らない。でも怖いから…。



嫌な予感がするんだ。



光樹の部屋のほうの壁とにらめっこ。



「はぁ…」


またベッドに横になったとたんに。


~~♪♪


けたたましくケータイが音を立ててなった。


あわてて起き上がり手をいっぱいに伸ばしてテーブルの上のケータイを取った。



「抄希だ…」


あたしはその名前をみたとたんにほっとした。