光樹は先生に呼ばれてるから先に教室に行ってしまって、あたしはとぼとぼと校庭を歩く。



「おはよう、西川」


後ろから背筋が凍るほど怖い声が聞こえた。



あたしにとってはかなり怖くて。振り向けない。

「西川、昨日、待ってたなのになあ」


あははって手を頭の後ろにやって笑っている。



「ここじゃ…あれなんで、こっちに…」


あたしは校舎裏へ。うしろは生徒会室がある。