身を乗り出してきて「光樹となんかあったの!?」て興味津々な顔で聞いてくる。



その反動で丸いテーブルの真ん中にある小さな花瓶に入っている小さな青い花が揺れた。




あたしはただその花をぼーと見たまま抄希に話しかける。




「付き合ってるのに…なにも無いのっておかしいよね?」



抄希には光樹と付き合ったことを知らせている。

始めはかなり驚かれたけど「美緒おめでとう」て最終的に祝福してくれて。





「うーん」と顎に手を当て、宙を仰ぐ抄希姿は絵になっていて。




黒いロングヘアーが優しい風に揺らされて。



ほのかに香るリンスの香り。