一応光樹に言っておこう。 リビングに戻りあたしはケータイをポケットにしまいながら光樹に声をかける。 「ごめんっ。ちょっと出掛けてくるね」 にこっと笑って玄関に向かおうとしたら背後から冷たい氷のような声がかえってきた。 「蓮から?」 その言葉に思わず振り替える。 あたしの視線の先にはテレビのほうを向いたままの光樹の姿。