蓮くんには彼女がいるって話、聞いたことないからほんの少しは可能性がある。

なら…バレたくない!!


「…美緒?また蓮くんの事、考えてたでしょお!!」


ツンツンと肩をつついてくる。


「なっ……ってあああああああ」



不意に窓の外に目を向けたら…
蓮くんがサッカーをしていた。


無駄がない軽やかな動き。
風になびく服。



全てがあたしの体の何かをくすぐった。


蓮くんはこの世で一番だ。