「2人とも浴衣似合うね!」


「まあ、華耶には負けるけどね」


「そんなことないよ~」


とか言いつつ、本当は自分が可愛いとか思ってるんじゃないの?

だから、あたしの前で大地に告白したんでしょ?


……なんて、華耶が悪いんじゃないのに、こんな事考えちゃ駄目だ。


「何食べたの?」


華耶のこの質問に、美津菜のテンションは急上昇する。


「めっちゃ食べまくったよ!
お好み焼きとかー焼きそばとかー唐揚げとかーアイスとかークレープも!
そう言えば小野寺がクレープ売ってたよ!」


また、思い出してしまう。
大地の顔が頭から離れない。


「そうなんだ!」


華耶は可愛らしい笑顔を見せた。


「じゃ、屋台行かないとだから!」


あたしはそこで会話を中断させると、綿あめと書かれている屋台へと向かった。


そこでは、五十嵐が一人で綿あめを作っていた。