華耶は何も言わず、コクリと頷いた。
一体今更どうしたというのだろう。
いきなり180度態度が変わったから、正直少し気味が悪い。
美津菜もまた険しい表情で、華耶を見つめていた。
「許してなんて言わない。
許してくれるなんて思ってない。
……ただ、謝りたかったの」
今の状況には不釣り合いな誰かの笑い声がうっすらと隣の教室から響いて来る。
「なんで今更謝ろうと思ったの?」
美津菜の透き通った声が教室に響く。
華耶は少し間隔を空けてから、その経緯を話し始めた。
「あたし、友達の彼氏とか好きな人とか見ると、無性に奪いたくなっちゃうんだよね。
そのくせ、付き合うと直ぐに冷めちゃうし。
だから、女友達なんて一人も居ないし、別に必要ないと思ってた。
最低だって分かってた。
だけど、止められなくて…ていうか、正直止める気もなかった。
女友達なんて、所詮皆上辺だけで、あたしが居ない所ではあたしの悪口とか言ってるし、男が関わると皆豹変するし。
集団で呼び出されて、攻められて、『調子のんな』とか『最低女』とか『消えろ』とか、散々言われたりした」
一体今更どうしたというのだろう。
いきなり180度態度が変わったから、正直少し気味が悪い。
美津菜もまた険しい表情で、華耶を見つめていた。
「許してなんて言わない。
許してくれるなんて思ってない。
……ただ、謝りたかったの」
今の状況には不釣り合いな誰かの笑い声がうっすらと隣の教室から響いて来る。
「なんで今更謝ろうと思ったの?」
美津菜の透き通った声が教室に響く。
華耶は少し間隔を空けてから、その経緯を話し始めた。
「あたし、友達の彼氏とか好きな人とか見ると、無性に奪いたくなっちゃうんだよね。
そのくせ、付き合うと直ぐに冷めちゃうし。
だから、女友達なんて一人も居ないし、別に必要ないと思ってた。
最低だって分かってた。
だけど、止められなくて…ていうか、正直止める気もなかった。
女友達なんて、所詮皆上辺だけで、あたしが居ない所ではあたしの悪口とか言ってるし、男が関わると皆豹変するし。
集団で呼び出されて、攻められて、『調子のんな』とか『最低女』とか『消えろ』とか、散々言われたりした」
