正直とても驚いた。
大地がそんな風に思っていたなんて、夢にも思わなかった。

考えてみれば、あれだけ一緒に居て何も思わない方がおかしいのかもしれない。

だけどあたしから見た大地と華耶はいつもラブラブで、大地を好きだった頃のあたしにとっては、そんな大地の姿を見るのが物凄く辛かった。


華耶と居る時の大地はいつだって笑顔で、幸せそうで、あたしには見せた事のない表情をするのだ。



それを見たあたしは、悔しいけど、大地は本当に華耶のことが好きなんだなぁ…って思ってた。



「でも、それでもいいと思った。
一緒に居られれば、それでいいって思ってたんだ…。

だけど2学期位から、段々と一緒に居る時間が減ってきて、『もうそろそろ終わりかな…』なんて思うようになった。


そしたらさ、予想、見事に当たっちまった」


大地はそう言って、力無く笑った。


「…まだ、好きなの?」


聞かない方がいいのかもしれない。
だけど、聞かなければならない様な気がした。