「別に」
美津菜はそう一言だけ言った。
鳴海からの言葉にこんなに素っ気無く返すなんて、相当怒っているのだろう。
ふと前を見ると、鳴海と視線が合った。
助けてと目で訴えられて、あたしは苦笑いをした。
ここまで来るともうどうしようもない。
鳴海と相田には悪いけど、あたしもこの場を明るくしようという気は起こらなかった。
ただ、あたしは自分の中の怒りを抑えるので精一杯だった。
なんとかバーベキューについても決まり、(美津菜と五十嵐はほとんど無言だったけど)自分の席へ戻る。
「えーそしたらバスの席を決めるから、希望の席に自分の名前を書いてくれ。
男子が通路から右、女子は左だからなー」
越谷先生はそう言いながら、黒板にバスの車内の見取り図を書いた。
皆がぞろぞろと黒板の周りに集まりだす。
「姫月!隣にしよ!
あ……後ろから二番目にしない?あたし窓側ね」
「へ?なんで?」
あたしが聞くと、美津菜は笑顔で黒板を指差す。
後ろから二番目の右側には鳴海と五十嵐の名前があった。五十嵐は通路側だ。
……そういう事か。
美津菜はそう一言だけ言った。
鳴海からの言葉にこんなに素っ気無く返すなんて、相当怒っているのだろう。
ふと前を見ると、鳴海と視線が合った。
助けてと目で訴えられて、あたしは苦笑いをした。
ここまで来るともうどうしようもない。
鳴海と相田には悪いけど、あたしもこの場を明るくしようという気は起こらなかった。
ただ、あたしは自分の中の怒りを抑えるので精一杯だった。
なんとかバーベキューについても決まり、(美津菜と五十嵐はほとんど無言だったけど)自分の席へ戻る。
「えーそしたらバスの席を決めるから、希望の席に自分の名前を書いてくれ。
男子が通路から右、女子は左だからなー」
越谷先生はそう言いながら、黒板にバスの車内の見取り図を書いた。
皆がぞろぞろと黒板の周りに集まりだす。
「姫月!隣にしよ!
あ……後ろから二番目にしない?あたし窓側ね」
「へ?なんで?」
あたしが聞くと、美津菜は笑顔で黒板を指差す。
後ろから二番目の右側には鳴海と五十嵐の名前があった。五十嵐は通路側だ。
……そういう事か。
