あたし達は……あ。


「そう言えば忘れてた!」


美津菜も忘れてた様で、やばいというような顔をしている。


「でも女子って丁度三人に分かれられるから、誰か余ってる奴いんじゃねーの?」


「誰か余った人に入ってもらえばいっか!」


美津菜の言葉に納得して、あたしたちはその一人が分かるのを待つ事にした。







「じゃあ、女子が二人の班に入って」


そう先生に言われてこっちに来たのは、華耶だ。

良く考えてみれば、皆から嫌われている華耶を班にいれようとする人なんて居ないだろう。


「はぁ~」


あたしと美津菜は同時に溜め息を吐いた。


「よろしくね!」


華耶はそんなあたしたちに気付いてんだか知らないけど、いつもの可愛らしい笑顔をこっちに向けて来た。

でも、なんだか変な感じだ。この前まで当たり前のように一緒にいて、その頃は班だって一緒になるのが当たり前だと思っていただろう。

なのに、こんな形で同じ班になるなんて。