「告白!?」


あたしが大声を出すと、美津菜はコクリと頷いた。


「まだ一ヶ月位先だけどさ……」


告白なんて今まで口にして来なかったから、余計驚きがあった。


「……もしかして華耶のせい?」


美津菜、焦っているのだろうか……。
だけど美津菜は首を横に振る。


「違うよ。自分で考えて決めたの。
その日が鳴海の誕生日っていうのもあるけど……ほら、恋愛橋のジンクスがあるじゃん」


「ジンクス……?」


「え!?姫月知らないの?うちの高校では有名な話じゃん」

何だか知らないと言うのが恥ずかしかったけれど、知ったかぶりをしても後で困るのは自分なのは分かっていたので正直に知らないと答えた。


「宿泊施設に行く途中に、おっきな橋があるんだって。
皆は恋愛橋って呼んでるんだけど。
で、夜キャンプファイヤーがあるじゃん?その時に橋の上で告白するとカップルになれる……訳ではないんだけど」

あたしは心の中で、なれるんじゃないのかよ!と軽く突っ込んでおいた。


「……結ばれたカップルは永遠に一緒にいられるんだって」

そんなジンクスは初めて聞いた。
まぁ今時の高校生が好きそうな内容だ。