帰り道。
隣には大地。


告白するって決めたのはいいが、どうしたら良いのか分からない。


「はぁー!腹減ったぁ。
どっかで食わねぇ?」


大地はいつもと同じ調子だし、何だか力が抜けてしまう。
あたしたちは、近くにあったファーストフード店に入る事にした。



「食わねーの?」


全くハンバーガーに手をつけないあたしを見て、大地が不思議そうに聞いて来る。


「いや…その……」


どうしよう。
今までこうやって先延ばしにするから言えなかったんだ。
また同じ失敗をしてはいけない。

伝えるって決めたんだから……。


「あのね……大地に伝えたい事があるんだ」


あたしは真剣な表情でそう言った。
緊張から上手く舌が回らない。


「何だよ、そんな真剣な顔して」


大地はそう言いながらも、持っていたハンバーガーを置いて聞く姿勢をとってくれた。


「あのね…あたし……


大地の事、好きなんだ」