今更告白なんて、そんな事……。


「あのさぁ…告白って何の為にすんのか分かってんの?
付き合うためじゃねーだろ?
自分の気持ち伝える為だろ?

答えなんか関係ない。お前の気持ちを伝えるんだよ。

まあ、告白するかどうかは自分で決めれば?俺は関係ねぇし。


ただ……このままで居ても、ずっと辛い思いするだけだと俺は思う」



そう言うと、五十嵐は勉強道具を片付け教室から居なくなった。



一人残されたあたしは、五十嵐の言った言葉を頭の中で何度も何度も思い出していた。




さっきよりもオレンジに染まった教室。


夕日はオレンジというより、赤に近い色をしていた。



あたしはその夕日を、いつまでも見つめていた。