中学に入り二度目の春を迎え
私達は2年生に上がった
今年も彼と会ったあの日と
同じように桜がヒラヒラと
変わらずに舞っていた

クラス替えも済み
新しい教室になっても
梨沙子や彼とまたクラスは同じ
彼はまだ学校に通うけとが
出来ないが新しいクラスでも
隣には変わらず私が
そばにいてあげられると
私は少し安心していた

彼の母親が入院して
気が付くと三ヵ月も
過ぎていたが私は
相変わらずに病院に通っている

『もえ、瑞木はどうなの?まだ学校来れないの?』と
梨沙子は心配そうに問いかける
私は彼が母親から離れず
睡眠も食事もろくに取らず
彼が弱々しくなって行く姿を
何も出来くてくやしいことを
梨沙子に話をすると
梨沙子は不安気になりながら
¨あまり無理しないでね¨と
言葉をかけられたが
私は何も答えられなかった

そして新学期が始まり
いつもと変わらずに
授業を受けていた時だった
彼からの突然のメールに
私は先生にバレない様に見る
¨母さんの意識が戻った…だけど母さん¨と
メール文が途中で切れていた
¨意識が戻った…¨
その文字に鼓動が早く高鳴る
そしてその反面
途切れた文字に不安な気持ちも
同時に押し寄せた