『どうぞ』とリビングの
扉を開けると梨沙子は
ゆっくり中に入ると
辺りを見渡した

『あの、もえは?』と
母親に問いかけると
母親はクスッと笑い
リビングから見える
ベランダの窓を指差した
梨沙子は指差した方向に
目を向けるとそこには
椅子に座り日向ぼっこをし
いつの間にかにねていた
もえの姿があった

『今日は天気が良かったから、外で陽に当たるって言って、椅子を持っていったはいいけど、いつの間にかに、あの子寝ちゃったみたいで』と
母親は言うと梨沙子は
リビングのソファーに座った

『今、冷たい物でも持ってくるわね』と
母親はキッチンに向かうと
梨沙子は軽く頷き
そして一呼吸置き口を開いた

『昨日、瑞木に会いに行って来ました…』と
梨沙子の言葉に母親の
顔は急に曇り行動が
何だかぎこちなくなった

『あらっ、そう…なの?空太…君は、げ…元気だった?ほらっ最近もえの口から空太君の話題が出ないから、どうしたのかな…って思ってたんだけど…ね』と
母親は梨沙子の前に
アイスミルクティーを置き
ソファーに腰を下ろした