「は?」 〈誰もわかんねぇよ。んなこと。航次第ってこと。〉 「俺次第?」 〈そ。一人一人考え方が違うぶん、その子の幸せとか守るとか…いっぱいやり方はあるわけ。答は一つじゃねぇ。だから航自身のやり方で彼女を暗闇から連れ出してやればいいじゃん?〉 俺は何も言えなかった。