小悪魔メイドはエリート社長様専用

社屋から出ると涼しい社内とは違って蒸し暑い外気が全身を包む。


「今年は猛暑らしいですよ~」


「しかし…まだ6月で…梅雨にも入ってないだろ?」


「そうでしたね…」


二人で近くのコンビニまで歩く。


会社は違えど…俺たちの顔をオフィス街で知らない者は居ない。
すれ違う人間が俺たちに軽く会釈をする。


コンビニ入ると…俺は即行で菓子売り場に向かった。


「『ミンティ』『ミンティ』……」


俺は美古ちゃんの言う『ミンティ』を探す。


「何探しているんですか?」


「『ミンティ』のグレープ」


「……『ミンティ』ってこれですよ~」