小悪魔メイドはエリート社長様専用

「……俺は一度…あいつにプロポーズをして…フラれたんだ…そうカンタンに…
言えるか!!」



「…ほお~っ。そんな経緯があったんですか…」


栗原は運転しながらニヤニヤ笑っていた。



俺はバックミラー越しに見える栗原の笑みにキレそうになった。



「……いいか?濱部部長にも澪生にも美古ちゃんのコトは言うな…」



「はいはい……誰にも言いません…」


「はいは一つでいい…」


「申し訳ございません…社長」

「……」


こいつには弱みは見せたくなかったが…見られたからには仕方がない。


しかし…気に入らない男だ……ーーー
栗原はーーー