「たくっ~」


ズレた眼鏡を指で押し上げて身体を起こす透真。


「……せっかく整えた髪がグチャグチャだ…」


「一体…二人でベットの上で何をしてるのですか?社長」


秘書の栗原さんはいつの間にか私の部屋に入って来ていた。


「べ、べ、別に…何も疚しいコトはしてないぞ~栗原」
透真は慌てて向きに栗原さんに返す。


「……俺は別にそのようなコト申していませんが…」
栗原さんはクスクス笑っていた。


「ともかく…朝は俺を起こしに来るんだ…いいな~美古ちゃん」


「……はいはい…いってらしゃいませ…ご主人様」


短パンにTシャツ姿で私は部屋で透真を見送った。